Android 6.0 Marshmallowの新機能、変更点のまとめ

昨年、9月29日にGoogleが発表した「Android 6.0 Marshmallow」は最初はNexus 5XやNexus 6Pで触ることができましたが、今では、ここ1〜2年以内に発売した端末などでもOTAアップデートで触れる用になってきました。

最新の端末でもほとんどがAndroid 6.0搭載状態のまま発売されています。

今年2016年はそんな「Android 6.0 Marshmallow」にアップデートされるデバイス、「Android 6.0 Marshmallow」がインストールされたデバイスが大量に増える年になりそうです。

まだまだ「Android 6.0 Marshmallow」を触ったことがある方は少ないと思いますので、もう一度、「Android 6.0 Marshmallow」の新機能、変更点について紹介したいと思います。

新機能(特に何もしなくても使えるもの)

指紋認証

OSとして指紋認証をサポートし、ロックスクリーンでのロック解除や、アプリのログイン、Google Playで有料アプリを購入する際に使えるようになります。

今までの指紋認証はスマートフォンの各メーカーやセンサーメーカーが独自に用意したものでしたが、OSでサポートしたため、それぞれの端末でバラバラのUIだったものが統一されたものが増えることになると思います。

当然ですが、指紋センサーを搭載してる端末でないと利用できません。

Android Pay

NFCを活用した決済プラットフォーム「Android Pay」が、対応する店舗やアプリ内で利用できるようになり、MasterCardやVISAなどのクレジットカードと連携できるようになります。

決算には指紋認証に対応して安全にAndroid Payを利用することができるようになります。

この機能を現在、利用できるのは米国のみのようで、日本での提供はアナウンスされていません。

App Permission(アクセス権限管理機能)

アプリの要求する権限(ネットワークアクセス、カメラ、電話帳へのアクセスなど)などをユーザー側で制御できるようになりました。

そのため、あまり信頼性が無いアプリで「電話帳へのアクセス」の権限があると、「がまんしてインストールする」か「インストールしない」のどちらかの選択しかありませんでしたが、権限を削除することで、電話帳へのアクセスはされなくなるため「電話帳へのアクセスをされないようにしてインストールする」というようなことが可能となります。

また、Android 6.0に対応されているアプリであれば、アプリが実行しようとした機能の権限が許可されてない場合にダイアログが表示され、そこで許可するかどうかを決めたりできます。

文章の「切り取り」「コピー」「貼り付け」機能の改善

この機能はメールなどのテキストを書いている時に、テキストを選択するとその上に「切り取り」「コピー」「貼り付け」などのメニューが出るようになるため、今までよりも簡単にアクセスできるようになります。また、共有機能もあるため、選択したテキストをすぐに「Google翻訳」アプリに渡したりも手軽にできます。

Nexus 5XでAndroid 6.0を使用している筆者には一番嬉しいと感じた機能です。

バッテリーを驚異的に長持ちさせる「Doze」モードを実装

Android 6.0にはバッテリーの持ちをよくする「Doze」モードが搭載されます。Dozeモードでは、ユーザーが操作していない状況を検知すると、より深いスリープモードに入ることで大幅に省電力化。これによってAndroid 6.0ではAndroid 5.0 Lollopopに比べてスリープ状態のバッテリーの持ちが2倍に伸びます。

アプリスタンバイ機能の実装

使用頻度の低いアプリによる電力消費を制限するようになるため、バッテリーの持ちが伸びます。

USB Type-Cに正式対応

USB Type-Cでの充電をOSレベルでサポートするため、他のデバイスに対しての給電が可能となります。そのため、スマートフォン兼モバイルバッテリーのような使い方も可能になります。

下記の画像はUSB Type-Cのケーブルを刺した時の表示です。2番に「電源」という他のデバイスに給電するための項目があります。

OS標準でサポートするということは今後、USB Type-Cの普及が急速に進むと思われます。

Androidの機能とは直接関係ありませんが、USB Type-Cの特徴としては「端子がリバーシブルなので裏表を気にしなくていい」「充電スピードの高速化」「端子が壊れにくくなる」「端末のさらなる薄型が可能になる」「転送速度の向上」などが挙げられます。DisplayPortの役目を果たすことも可能になるので、現行のMHLの代わりになったり、タブレット本体をWindowsのサブモニタとしてそのまま使える可能性もでてきています。

スクリーンショットを撮影した時の通知から直接削除が可能

スクリーンショットを撮影したときに意図していないものが写り込んでいたりするといちいちギャラリーなどを開いて削除するしかありませんでしたが、通知から削除できるようになったので今までより手軽に削除してリトライが可能になりました。

単純ですが、分かりやすくて親切な機能だと思います。

改善されたAndroidの実行時間(ART)

Android Kitkatから導入されているART。

Android Lolipopではさらに最適化されましたが、Android 6.0 Marshmallowはより最適化が進んでいます。

フレキシブル ストレージ

SD カードや外部ストレージ デバイスを、アプリやゲーム用の暗号化された拡張ストレージとして簡単に使用できるようになりました。

Google Now on Tap

ホームボタン長押しで、現在画面に表示されている情報を元に関連情報を提供してくれる機能です。

たとえば、メールアプリなどで本文に今度行く予定のレストラン名が書いてあったとしたら、Now on Tapを操作すると自動的にレストラン名で検索をして情報を表示してくれる。ユーザーはレストラン名のテキストを選択せずとも自動的に検索してくれるのが特徴です。

この機能の搭載によりホームボタンスワイプによるGoogle Nowの起動は出来なくなっています。Google Nowを利用する際は、Now on Tap操作後に最下部に表示されているGoogleアイコンをタップすると開くようです。

Chrome Custom Tabs

この新機能はやや分かり難いですが、今までアプリ内でWebViewを使用してページを表示していたところをChrome Custom Tabsに置き換えると本体にインストールされているChromeで表示されるため、呼び出しが高速化されるだけでなく、パスワード管理が共通化されたり、挙動がChromeと同じになったりといろいろ便利になるようです。

アプリとのリンク連携

セキュアブート

ファームウェアAndroid オペレーティング システムが工場出荷時のバージョンから変更されていると、Android 搭載端末の起動時に警告が表示されます。

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工場出荷時と異なるファームウェアを起動しようとしている時

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ブートローダーが解除されている時

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ファームウェアが破損、危険な状態の時

カスタムファームウェアとかで遊んでいるような方にはやや邪魔な存在ですが、セキュリティの脅威にさらされる可能性が高いことには変わりないので、起動するたびに気付ける(意識できる)ので良い機能と思います。

変更点

ブートアニメーションの変更

Android起動時のブートアニメーションも変更になっています。

マテリアルデザインを意識し、見ていて非常に気持ち良いアニメーションになっています。

イースターエッグの変更

もはや、Android恒例となっていますが、イースターエッグも変わっています。

イースターエッグの確認方法は今までどおりと同じで、「設定」→「端末情報」→「Androidバージョン」を3回タップすることで確認できます。

なお、Androidの歴代イースターエッグの紹介動画も公開されています。


A Brief History Of Android Easter Eggs – #NatAndLo Ep 8

フォントの変更

Android 6.0 Marshmallowでは日本語フォントがモトヤフォントからNoto Sans CJKに変更されました。

Noto Sans CJKは、GoogleAdobeと共同で開発したオープンソースなフォントです。詳しくはGoogleのサイトで御覧ください。

Google Noto Fonts

アニメーションの変更

Android 6.0 Marshmallowでは操作したときのアニメーションがより洗練されたものになりました。マテリアルデザインにより準拠したものになりました。

新機能(実装はされたけど特殊な操作をしないと使えないもの)

マルチウィンドウに対応し、1画面に複数のアプリを表示可能

マルチウィンドウ機能は、スマートフォンの場合だと Samsung が先行して実装していたのと同等の2 つのアプリを分割した画面に表示する機能です。マルチウィンドウの実装をOSレベルで対応したことで「Android 6.0 Marshmallow」を搭載する端末であれば利用できるようになります。

しかし、この機能はデフォルトでは無効になっているので特殊な設定変更が必要となっています。

理由は恐らくですが、マルチウィンドウを使うとエラーになって落ちてしまうアプリが少なからずあるからと予想されます。

次期AndroidAndroid N?)では解決され、デフォルトで使えるようになっていることに期待しましょう。

クイック設定パネルの追加や削除・並び替えなどのカスタムが自由に可能

Android 6.0では、クイック設定パネルの追加や削除・並び替えなどのカスタムがユーザー自身で自由にできる「System UI Tuner」機能が追加されました。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

ka-ku-yo.hatenablog.jp

root化不要でバッテリー残量をパーセント表示に変更できる

デフォルトでは以前と相変わらずバッテリー残量はバッテリーアイコンのみでパーセント表示されません。

しかし、パーセント表示を有効にする設定画面がデフォルトで用意されたので、少しの手順でパーセント表示できるようになりました。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。

ka-ku-yo.hatenablog.jp